歩行者としてどのようにふるまうべきか、介護の場面では、歩く時に補助が必要になる人の心を思いやる事がある意味でとても大切です。歩く事をサポートする側としてはどんな点を気づかうべきか、また、助けを必要とする側には、自分らしさを保つための気持ちの支えを、どうしたら失わないで済むかという事が重要です。介護が必要になっている人が道路を利用する時、いくつかの場面が想定されます。補助する乗用の道具を一人で操作している時、サポートする人が操作している時、または、軽微な補助具を自身が使いながら歩行する、そして、補助具を使用せずに歩いている場合もあります。このような時、介護を必要とする人の気持ちがどのように違うのか、サポートする側はその点に心を配る必要があります。まず、歩く事が目的であるのか、それとも歩く事が他の場所への移動手段であるのか、その違いは極めて大きく介護を必要とする側の精神状態に影響します。普通の歩行が可能な歩行者にとって、この気持ちはわかりません。歩く事が目的である場合、その困難な体調によっての差をもう少し詳しく見ていくなら、歩く事を維持するために、どの程度努力して歩いているのか、その点を理解しなくてはなりません。一般の歩行者との意識の違いは、道路の利用についての態度を左右しています。何故かと言えば、一般の歩行者は運動の為に歩く、または目的地への移動手段として歩いているのですから、介護を必要としている人は、歩く事が困難であればあるほど、体調について不安を抱えている事で気持ちには余裕が失われ、気持ちの上でも身体の状態においても、精一杯歩行していて、自分が歩いている道路を他人が横切ったり、背中から自転車などで追い抜かれる事や、動作が予測できない子供の侵入に対して、まったく対応ができないという事です。この状態になると、その体調の悪さの程度によって、他人とは自分のルートへの迷惑な侵入者としてしか関われないのであり、困ったケースでは、相手に対して暴言をぶつけるなどの態度が現れる事があるのです。このような事になる前に、体調について、自身でも努力して健康に対する意識を常に持ち続けるという気持ちが必要になりますから、歩くという単純な身体の動きこそ、常日頃から積極的に行っていく必要があります。もし、少しでも異変が有る場合は、身近な人の助けを借りて、早い段階で補助器具をレンタルする、介護に対する準備や自身での軽い運動でのリハビリの知識を得ておく事が大切です。